
乾坤一擲――ゆうばり国際ファンタスティック映画祭を制した『地獄甲子園』から9年、野球ジュウベイがパワーアップして帰ってきた。監督・山口雄大、主演・坂口拓のコンビに加え、異能の作家・戸梶圭太を脚本に迎えた青春アクション・スプラッタ・コメディは、『地獄甲子園』でかけていたリミッターをすべて外して暴走の限りを尽くす。そして、ルール無用の極悪非道野球バトルが、見るものを抱腹絶倒、阿鼻叫喚の世界に巻き込む。さらに注目すべきは女優陣の奮闘。中でも星野真里は、これまでのイメージを覆すほどの新境地を開拓している。目指すは「全国非行甲子園」制覇。プレイボールはもうすぐだ。
数々の凶悪犯罪で逮捕された野球ジュウベイ(坂口拓)は、矯正施設の鳥竜矯正学院高校に収容される。その直前、施設を管理する三船知事(田山涼成)から、野球部への入部を要請されるが固辞。ジュウベイは子どものころ、ある出来事がきっかけで「2度と野球はしない」と心に決めていたのだ。だが、生き別れた弟のムサシの居場所を教えるという条件で引き受けてしまう。同室の進之助(星野真里)とともに部員を集めたジュウベイだが、非行甲子園の対戦相手が殺人少女愚連隊のブラック・ダリア高校だと知らされる。そして試合当日、ジュウベイたちが連れて行かれたのは地面が石造りの要塞のようなグラウンドだった。果たして、非行甲子園の実態とは?
脚本:戸梶圭太
1968年1月14日、東京都生まれ。学習院大文学部心理学科卒業。99年「闇の楽園」で新潮社ミステリー倶楽部賞を受賞。同年の第2作「溺れる魚」が、2000年に映画化された。05年、自身の小説「燃えよ!刑務所」を『囚人プロレス』として監督・脚本を手がけるなど映像制作も積極的に行っている。
VFXスーパーバイザー:鹿角剛司
1966年、秋田県生まれ。東京デザイナー学院卒業後、黒澤明監督の『夢』(90)などのVFXに携わる。2004年、VFXを中心とした映像制作会社スタジオ・バックホーンを設立。『片腕マシンガール』(07)『チーム・バチ スタの栄光』(08)『電人ザボーガー』(今秋公開予定)などのVFXを担当し、視覚効果の第一線で活躍している。
ポスター&ビジュアルデザイン:高橋ヨシキ
1969年、東京都生まれ。早稲田大学卒業後、CMプランナー、広告代理店勤務を経て95年にフリーのライター、デザイナーとして活動。99年から雑誌「映画秘宝」にアートディレクター兼ライターとして参加。『片腕マシンガール』など数多くのジャケット、ポスターデザインを手がける一方、『冷たい熱帯魚』では共同で脚本も担当している。
野球ジュウベイ:坂口拓
1975年3月15日、石川県生まれ。1994年、俳優を志して上京しアクションを学ぶ。2001年、北村龍平監督の『VERSUS -ヴァ-サス-』に主演し映画デビュー。その後、北村監督の『ALIVE -アライヴ-』(02)や『地獄甲子園』(03)『デス・トランス』(06)などに出演し、独創的なアクションを生み出し続けている。
鈴木新之助:星野真里(Mari Hoshino)
1981年7月27日、埼玉県生まれ。95年、NHK朝の連続テレビ小説「春よ、来い」で女優デビューし、同年の「3年B組金八先生」にも出演。2004年、映画初主演作『さよならみどりちゃん』で仏・ナント三大陸映画祭の主演女優賞を受賞。09年『空気人形』では、高崎映画祭助演女優賞に輝いた。
三船知事:田山涼成(Ryosei Tayama)
1951年8月9日、愛知県生まれ。放送児童劇団を経て、67年、NHK「われら高校生」のレギュラーに抜擢される。その後、舞台、映画、ドラマと幅広く活躍。主な出演作に『恋に唄えば♪』(02)『半落ち』(03)、テレビ朝日「特命係長只野仁」(03~)などがある。

